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真空管アンプ用、ダミーロード作ってみました♪ [所有機材&比較/改造/工作]

こんにちは、ginchanxです。

アンプが壊れても、自己責任ですorz

そして、私の記事内容についても注意して下さい。

素人が調べ、かってに解釈してまとめていますので、
鵜呑みにしないで下さいね。


Evernote Camera Roll 20121229 220644.jpg

真空管パワーアンプの場合、
スピーカーを繋がないで使うと破損する。

知ってる方は常識も常識、
♪あたりまえ〜、あたりまえ〜♪って、
体操までしてしまうでしょう。

が、知らない人は知りませんよね、、

私は、つい2年くらい前に知りました^^;
ちょうど500Wのソリッドステートのパワーアンプを買った頃です。

なぜ??真空管てめんどくせえな〜。
そう思いました。

特別な機能がないかきり、真空管アンプは指定されたスピーカーに、
スピーカーケーブルで繋ぎ、電源を入れるのが基本中の基本。

プリアンプからの信号は、真空管パワーアンプ部で増幅されますが、
真空管はスピーカーに比べるとかなり抵抗の高いものなので、
(真空管はkΩクラス、スピーカーは4〜16Ω程度)
パワーアンプが直接スピーカーを駆動させるのではなく、
スピーカーの抵抗値に適合させたり、交流電流に変換する働きをする
出力トランス(アウトプットトランス)を介して、スピーカーを駆動
させています。

パワーアンプ部と出力トランスはスピーカーインピーダンス決めて
設計してあるため、スピーカーを繋がないのはもちろん、
決められた値より低い抵抗値のスピーカーを使うと、
出力トランスや真空管に過電流がながれ破損につがなるというわけですが、、

それもこれも、この出力トランスの一次側(真空管側)が、
高電圧、高負荷なので大きな問題となるようです。

高い抵抗値を持つ回路に、高電圧で電流が流れる場合、
抵抗値が0になったりしたら、高電流が流れるというのは
次の式によれば、ごく当たり前のことになります。

オームの法則
電流(I)=電圧(V)÷抵抗(R)

出力トランスの二次側(スピーカー側)を考えても、
8Ω指定のアンプに4Ωのスピーカーを繋げば、最大で
2倍の電流がながれてしまいます。
この程度だと、回路的に問題になるのかならないのかは、
私にはわかりませんが、一次側の場合は、
それが何千倍、何万倍にもなるので、
破損に繋がるのは、納得ができますね。

この出力トランスの一次側と二次側のインピーダンスの大きな違いが、
問題を引き起こすようで、、
たとえば、回路的にインピーダンスをマッチングさせた真空管アンプや
繋いだ抵抗に応じて電流が流れるソリッドステートアンプなどは、
スピーカーを繋がなくとも破損しないというのが理屈のようです。

"出力トランスがないアンプは大丈夫"
調べていたらこんな記述もありました。

逆に、繋いだ抵抗に応じて電流が流れるソリッドステートアンプに
アッテネターを繋ぐと破損するというのも、イメージ的には理解できますね。

真空管アンプに話をもどしますと、
真空管アンプのスピーカーアウトへ、
スピーカーの抵抗値と同じだけの抵抗を繋ぐと、
アンプ側から見れば、スピーカーを繋いだと同じ条件となる。

これがダミーロード(疑似負荷)です。

違うことといえば、音が出ず、熱が出ます。

私は今回、
80Ω、25Wのメタルクラッド抵抗を5個使って、
16Ω、125Wのダミーロードを作りました。

コンパネの切り端に、メタルクラッド抵抗を並べ、
並列に接続し、スピーカー端子を介して、スピーカーケーブルに
繋いでいます。
Evernote Camera Roll 20130117 203950.jpg

Evernote Camera Roll 20130117 203956.jpg

Evernote Camera Roll 20130120 172909.jpg

本当はPEAVEY 5150コンボの定格出力60Wの3倍、
180W以上のダミーロードを作りたかったのですが、
メタルクラッド抵抗の数を増やすと高くなるので、
これくらいにしました^^;

16Ωは5150コンボの指定インピーダンスです。

今回は並列接続で作成しようと思いましたので、
合成抵抗の計算方法は、

合成抵抗R =   1     
        1    1  
        R1 + R2 + 〜


80Ω5個ですので、
1/R=5/80=1/16
よって、
R=16Ω、
W数は単純に合計すればいいので、
25×5=125W

並列にしたのは、途中で半田がとれたとしても安全側になるからです。
W数的にはどうなるかは、知りませんww
最初がとれてしまえば、ダメですが^^;

音が急に小さくなったら、使用を止めればいいか、、
などと、安易に考えてたりしていますww


W数は余裕があればあるほど発熱が少ないのでしょうが、
今回はとりあえずこのW数で試してみました。

外観はこちらのページや、こちらのページを、
参考にさせて頂きました。
ありがとうございましたm_ _m

このように露出型にしたのは、私の半田技術に自身がないので、
使用前に常に確認してから使いたかったからと、
熱がどれほど出るのかを直接触って、知りたかったからです。

de0571c6fa635ce64773a7be50088651.image.jpeg

抵抗はセメント抵抗とかもあり安価なようですが、
放熱効率が良いらしいのと、購入も簡単だったので
メタルクラッド抵抗にしました。

メタルクラッド抵抗の購入はこちらでしました。

これなら、最近はやりの15Wとか5Wのミニヘッドなどは、
1個や2個あればダミーロードが出来てしまいますね♪


さあ、これでPalmerのマイキングシミュレーターを通して、
真空管アンプの音を、無音でライン録音することができるようになりました。

マスターボリュームを少しづつ上げて、試験運転をしてみたところ、
Vo.2から3くらいですと、それほどの発熱はなく(暖かい程度)、
2時間くらい使用しても、あまり温度に変化はありませんでした。

安心して使える範囲ですね♪

ところが、Vo.5になると、数分で火傷するほど(実際しました)熱くなりました。
真空管も、プレート部が青白く発光しはじめていました。

怖いので、数分で止めましたorz

アッテネターなども相当熱くなるようですよね?
なので、大丈夫なのでしょうが、、
壊れてしまっても、色々こまるので^^;

これ以上は、もう少し色々勉強してからにします。

Vo.5の音は3と比べて確かにジューシーさが増しますが、
全然違うかというと、それほどでもありません。
実際3でも十分ですので、特に不満はありませんでした。
パワー管が6L6だからでしょうか?
EL34なら、上げれば上げるほどいいのでしょうが、、


それにしても、こういう大事な部分を自作するには、
まだ私には自身がありませんね。

今回は試しに自作しましたが、
本来なら、こんな製品を使った方が、安心できていいのでしょうね。
http://d.hatena.ne.jp/toy_love/20120202/1328185254
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=443%5EDB60ST%5E%5E
これなら、アッテネター、スピーカーシミュレーターが付いて、
いたせりつくせりです♪

少し高いのですが、、
アンプを壊すよりはいいでしょう^^

では、


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コメント 10

Studio-Oz

こんにちは

ファンタスティックですね~!♪
真空管機材をいくつか所有してますが
とりあえずアンプとしてクローズしているので・・・
しかし、発光するのは見ていて気持ちが良いです。(笑)
by Studio-Oz (2013-02-03 10:54) 

luca

先生、頭が痛くなってきました!(笑)
ダミーロードとかアッテネーターとかも実はよくわかってないので
もし大型アンプを買うような事があれば、消音機材を買うではなく
大音量に耐えられる家を買っちゃおうと思います(無理だw)
by luca (2013-02-03 19:48) 

ginchanx_5150

Studio-Ozさん
私も本格的に真空管がならんで、それが発光しているのを
眺めているだけで幸せになります。
蛾が夜光灯に吸い寄せられる感じww

lucaさん
私も良くわかりませんが、とりあえずアンプを壊さず、
なんとかなっています^^/
自宅スタジオ、夢ですね♪
HRGさんも同じこと言ってました^^//
by ginchanx_5150 (2013-02-03 21:02) 

DON

地下を掘り下げて 防音スタジオ作るのが妄想ですが
現実となったら来てください(笑

かなり遠いので地元のスタジオの方が安上がりですが(爆
by DON (2013-02-03 22:30) 

ginchanx_5150

DONさん
ありがとうございます♪
出来たら是非おじゃましたいです^^/
my スタジオ、、夢ですね〜。
バスやトラウトがいる、
my 池も夢でした^^;
by ginchanx_5150 (2013-02-04 18:07) 

DEBDYLAN

電気やメカに詳しいって尊敬します。
僕はサッパリなんで^^;

by DEBDYLAN (2013-02-04 22:55) 

TURKU

物理が大の苦手だった私には、オームの法則と聞いただけで混乱してしまいます。
ですが、わかりやすい解説で何となく構造がわかったような気もします。
あくまでもそんな気がするだけですが。
それにしても、500Wのソリッドステートが何だったか気になります。
by TURKU (2013-02-04 23:08) 

KOVCH

ginchanxさん、こんばんは。
でかいアンプの真空管はフルで使うと100度を超えることもあります。
チューブでお湯が沸かせます^^

ダミーロードもワットが大きいとかなり熱くなると思います。
ただ、写真で見た感じだと、ボール紙か木の板に取り付けているみたいですが、これは危険なのでやめておいた方が良いと思います。
できれば、アルミとかスチールのケースに底面が密着するようにネジ止めして熱を逃がすようにした方が安全です。
さらに熱が気になる場合は、ヒートシンクみたいな放熱板を使う人もいます。

50Wのアンプでも、ハイゲインタイプだったり、エフェクターを使うことでさらに出力が大きくなったりもします。
それでも、手が触れられないほど熱を持つのはちょっと心配ですね。
もしかしたら、並列で繋がってる抵抗のうちどれかがうまくハンダできていないのかもしれません。

直接触れなくても良いので、熱くなっているときに指先を近づけてみて全部同じように熱くなっているか調べてみてください。
一個でも熱くなってないのがあった場合はけっこう危険です。

あとは、抵抗は大丈夫でも、線とか、スイッチ部分が熱に耐え切れなかったりするこもあります。
写真で見た感じでは、その辺は大丈夫っぽいですね。

かなり長くなってしまいました。
かなり大げさに言って余計な不安を増やしてしまったかもしれません。
ただ、大型アンプの場合、冗談抜きで死につながる事故も起こりうるので、慎重にしすぎても損することは無いと思います。

DIとダミーロード、オイラも近いうちに作りたくなってきました^^
by KOVCH (2013-02-05 00:55) 

haku

いいですねぇ、ダミーロード!
やっぱり自分も、綺麗に発光する大型アンプ、欲しくなりました♪

by haku (2013-02-05 07:38) 

ginchanx_5150

TURKUさん
RocktronのVelocity 500っていうパワーアンプです♪
記事にしてたヤツのことです^^/
もう、手放しましたww

KOVCHさん
いろいろご指導ありがとうございます。
今後、色々改善して行きたいと思います^^/
テスターで16Ωは確認しているので、
全部繋がっていると思いますが、毎回チェックしています。
こういう大事な部品を作るのは、やっぱり怖いですね^^;
会長の作品を参考に、改善したいです^^/

hakuさん
はい、この発光に引き寄せられ、うっとりしています^^;
by ginchanx_5150 (2013-02-05 20:12) 

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